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ガフの部屋

あれからのおはなし・2

ボタン せめて夏休みまで。


さて、私はそれからどうなったでしょう?相談室の先生と担任の先生、保健の先生、母と私を交えて話し合いの場を持った。眉間にシワを寄せてうつむくばかりの私に、担任のH先生は「これから夏休みまで全部休んだって大丈夫なくらいなんだよ?」と励ました。瞬間、私の心の中の天使(いや、悪魔かもしれない)がクラウチング・スタートの体制を取った。でもまだ言い出しにくい。すると母が、「しばらく休ませてもらう?」それだ。その言葉が欲しかった。今まで私の身を滅ぼしてきたのはこの考えだ。だけどその時はそれ以外に道はないと思った。そうして、私はそこで期末テストも受けずに1学期を終了することを決めてしまったのだった。


ボタン ありがとうクラスメイト


あれは「少林サッカー」を観に行った日だったから、たしか6月9日のことだったと思う。というか、忘れるはずがない。だってその日は私の初(以下自主規制)。彼は浦安市民なので、待ち合わせはもっぱら最寄駅の舞浜駅。DRへ向かうのと反対側の改札を入って目の前のエレベーターの前で彼を待っていた。フと周りを見回すと、そこには見たことのある顔がすぐ横に、不思議な違和感を持って立っていた。き、君は同じクラスのリサちゃん!お互い指を指し合いながら「あー!」と言っていると、そこにタイミング悪く、いつも遅刻してくるはずの彼が時間通りに登場。「あ、誰?」次の瞬間、私は彼の腕をつかんで走り出していた・・・。確か9日は日曜日で、学校に行かなくなったのは次の月曜日からだったと思う。そうして休み始めて3日ほどたった頃、かのリサから家に電話が。どうやら私が学校に来ないのは自分が原因じゃないかと考えていたらしい。ぷっ。カワイイ。全然違うよ。違うんだってば。でもありがとね。夏休み直前、[保]だらけの成績表と一緒に、クラスメイト全員から一枚ずつの手紙が届いた。ありがとう。ホントにありがとね。



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